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夏だ!海だ!紫外線に気を付けろ!!の巻

 春が終わり日差しも強くなり、紫外線の気になる季節になりました。人の健康や美容に大きく関わる紫外線。今日は紫外線との付き合い方についてお話ししたいと思います(´>ω⊂)<マブシー☀︎

皮膚の構造

 紫外線についてお話する前に、まずは皮膚について説明します。皮膚は体全体を覆い保護する器官です。外側から表皮、真皮、皮下組織の三層からなり、バリア機能の他に体温調節機能、分泌・排泄機能、感覚伝搬など様々な役割を持っています。

表皮:厚さ0.2mm程度の薄い膜で一番外側にあります。外側から角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4層からなる構造で、外敵の侵入や内部の水分の発散を防ぎます。また日焼けの原因となる「メラニン色素」は基底層にあるメラノサイトで生成されます。

真皮:表皮の内側にあり、コラーゲンやヒアルロン酸により水分を保持し肌の弾力や形を保ちます。毛細血管や汗腺などが存在し表皮、真皮への栄養の運搬や老廃物の排泄などの重要な役割があります。

皮下組織:皮膚の一番奥の組織で、いわゆる皮下脂肪と呼ばれるものです。厚さは10mm以上あり衝撃を和らげるクッションの役割の他に、体温を保つ役割を担っています。動脈・静脈が通っており、真皮の毛細血管とつながっています。

ターンオーバー:表皮の基底層では細胞分裂により常に新しい細胞が生まれています。新しい細胞が生まれると古い細胞は外側にどんどん追いやられ二週間程度で角質層に到達します。角質層に到達した細胞は角質細胞へと変化し、やがて剥がれ落ち垢となります。新しい細胞が角質となって剥がれ落ちるまでおよそ4週間かかり、このサイクルのことをターンオーバーといいます。

紫外線の種類と作用

 紫外線(UV)は波長によって特徴が異なり、UVA、UVB、UVCの3つに分類することができます。

UVAは一番波長が長く、真皮に到達してコラーゲン等のタンパク質を変成させます。そのため皮膚のたるみやシワの原因になる他、生成されたメラニンを酸化して肌を黒くさせる作用もあります。地表に届く量が最も多く、透過性が高いためガラスを透過するので屋内でも注意が必要です。

UVBは2番目に波長の長い紫外線で、主に表皮層に影響を与えるため、肌荒れの原因になります。また、肌への作用が強いため短時間でも炎症を起こし、赤くヒリヒリとした日焼けを起こします。メラノサイトを活性化しメラニンの生成促進や色素沈着に関与しています。オゾン層で吸収されますが、一部は地表に到達します。ガラスは透過しません。

UVCは殺菌作用が強く、細胞破壊性が最も強い紫外線です。オゾン層に吸収されるため、地表には到達しません。

日焼けのメカニズム

 人体には有害な紫外線から身を守るための防御システムがあります。それがメラニン色素です。髪や表皮に存在するメラニン色素は紫外線を吸収し、有害な紫外線が体内へ侵入するのを防ぎます。メラニンは表皮の基底層にあるメラノサイトによって生成されます。この反応はUVBによって促進されますが、メラニンが生成されるには約48時間かかるため、即時に紫外線に対応できるようあらかじめ生成されたメラニンも存在します。

 メラニンはUVAにより褐色に変化し、色が濃いほど紫外線を吸収します。日焼けによって褐色になったメラニンは、ターンオーバーによって時間の経過とともに剥がれ落ち、もとの肌の色に戻っていきます。

うっかり、日焼けをしてしまったら…

 6月~8月は一年の中で最も紫外線が強い季節です。帽子や日焼け止めなど紫外線対策をきちっとしていても、うっかり日焼けをしてしまうこともあります。そんな時は、その後のスキンケアが重要となります。

  1. 赤い日焼けになってしまった場、それは軽度~中度の火傷です。火傷同様に十分に冷やすことが大切です。流水で20分以上冷やしましょう。また脱水症状を防ぐため水分をしっかり補給しましょう。
  2. 冷やした後、軽度であれば日焼け用の消炎クリーム等での対応でよいですが、重度の場合はすぐに医療機関を受診しましょう。
  3. 皮膚の赤みや痛みが引いてきたら、とにかく保湿をしましょう。乾いた肌は再生が遅くなります。きちんと保湿をしてターンオーバーの妨げにならないようにしましょう。化粧水をたっぷり含ませたコットンで優しくパッテイングしましょう。擦ったりするのはもってのほかです。
  4. 皮が剥けてきても、剥いてはいけません。無理に剥がすと皮膚が傷つき炎症の原因となります。
  5. 良質なアミノ酸やビタミンCを補給して、皮膚の再生を促しましょう。

 以上、おおざっぱですが日焼け後の対策です。とはいえ日焼けをしないのが一番ですので、日焼け止めをこまめに塗り直す、長時間紫外線を浴びないなど基本的な対策はしっかりしてください。これから夏に向けて外でのイベントが増えていきます。過度な日焼けは体に大きな負担となりますので、十分な対策をして楽しい夏を迎えてくださいね(^o^)