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インフルエンザに負けずに冬を越そう!!

 あけましておめでとうございます。一月になりインフルエンザの患者数が爆発的に増えています。今回は冬の代表的な感染症インフルエンザについてお話をしたいと思います。

インフルエンザの症状について

 インフルエンザとは、インフルエンザウイルスが咽喉や気管支、肺などに感染し引き起こされる感染症です。一般的には、感染後1~3日の潜伏期間を経て、38度を超えるような高熱、全身倦怠感、頭痛などの症状が現れます。発症後2日目程度に発熱のピークを迎え、その後咳や鼻汁などの症状が現れます。咳や鼻汁などの症状は熱が下がった後も1週間程度続くことが多いです。風邪とよく似た症状ですが、風邪とは違い症状が強く急激に現れることが特徴で、二次感染症やインフルエンザ脳炎を引き起こすこともあります。

なぜ毎年流行するのか

 一年中発生する風邪とは異なり、インフルエンザには季節性があり、感染者数は1~3月にピークに達します。去年かかったのに今年もインフルエンザになってしまったという方も多いと思いますが、なぜ同じ病気なのに毎年流行するのでしょうか? インフルエンザウイルスには大きく分けてA型B型C型の型が存在します。その中でも細かい構造の違いにより様々な種類に分けられます。例えばA型には、A/H1N1型(ソ連型)、A/H3N2型(香港型)などの種類があります。人の体はウイルスの構造を記憶し免疫を獲得します。しかし、複数ある型の中から毎回同じ型に感染するとは限らないことや、ウイルス自体が変異により構造を変化させるため、過去に獲得した免疫では対応しきれず、毎年インフルエンザが流行ってしまうのです。

治療について

 インフルエンザは高熱が続く消耗の激しい疾患です。もしインフルエンザと診断されたら、安静にして十分な睡眠をとりましょう。脱水症状にも注意して水分はこまめに摂りましょう。

 治療薬としては、抗インフルエンザウイルス薬があります。これはインフルエンザウイルスの増殖を抑えるお薬です。使用することで症状の強く現れる期間を短くすることができます。ただし、ウイルスを退治するお薬ではないので、症状がよくなってもしばらくは体にウイルスが残っている状態が続きます。そのため、熱が下がっても2~3日の間は外出を避け家で養生しましょう。また、抗インフルエンザウイルス薬自身には解熱作用や鎮痛作用はありませんので、高熱や痛みでつらいときは解熱鎮痛剤を、咳には鎮咳薬など症状に対応したお薬を併用する必要があります。

感染拡大を防ぐために

 インフルエンザウイルスは感染者の咳やクシャミ、つばなどと一緒に放出されたウイルスを吸引することで感染します。 家族内での感染拡大を防ぐために、感染者は個室に隔離することが理想的です。

 インフルエンザは発熱以外にも咳やくしゃみ症状が出やすいので、ウイルスを飛散させないように家族だけでなく、感染者にもしっかりとマスクを着用してもらいましょう。 また、感染症は手に付着したウイルスや菌を吸入して感染することが多いと言われています。インフルエンザウイルスは体外では48時間程度しか生きられないとされていますが、感染するには十分な時間です。家族に感染者がいる場合、ウイルスが手に付着しないようにすることは難しいので、感染者と接触した際にはしっかりと手を洗って物理的にウイルスを取り除くことが必要です。

 インフルエンザの予防接種は感染のリスクを下げてはくれますが、予防接種で100%感染を防ぐことができるわけではありませんので、しっかりと対策をして予防することが大切です。