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美容と若さの秘訣、ミトコンドリアパワーp(^-^)q

美容と若さの秘訣、ミトコンドリアパワーp(^-^)q

最近疲れが取れない、肌の張りがなくなった、太りやすくなった。年齢と共に増える悩みですね。誰もがいつまでも若々しく元気でいたい!と考えたことがあるでしょう。今回は、そんな願いを叶えてくれるかもしれない不思議な器官「ミトコンドリア」についてお話したいとお思います。

ミトコンドリアってなぁに(?_?)

私たちの細胞の中には遺伝子情報を持つ核の他に、様々な機能をもった「細胞小器官」と言われる構造物が存在しています。ミトコンドリアはその細胞小器官の1つです。太さ僅か0.001mmの糸状もしくは粒状で、外膜と内膜を持つ二重膜構造をしています。内膜はひだ状になっていて、ミトコンドリアの遺伝情報を伝えるDNAが結合しています。通常私たちの遺伝情報は細胞内の核内に収まっていますが、ミトコンドリアはそれとは別に独自のDNAをもっています。二重膜構造と独自のDNAをもつことから、ミトコンドリアは太古の昔、別の生物であったと考えられています。とある細菌が、ミトコンドリアの祖先の細菌を取り込んで、そのまま共生することとなり、その細菌が進化して私たちヒトを含む真核生物になったと言われています。

私たちとミトコンドリアの共同生活

さて、私たちの祖先の細菌はひょんな事からミトコンドリアと共生する道を選んだわけですが、そもそもミトコンドリアとの共生のメリットは何なのでしょうか。それは私たちの命に大きく関ってきます。ミトコンドリアの役割は、ずばりエネルギー生産工場です。私たちが思考や運動をする際に、さらには心臓を動かす時など、何をするにも細胞はエネルギーを消費します。そのエネルギーを産生するのがミトコンドリアです。ミトコンドリアは糖と酸素を利用してアデノシン三リン酸(ATP)という物質を産生し、私たちはそのATPを活動エネルギーとして利用しています。私たちはミトコンドリアに体内という「安全な場所」を提供する代わりに「エネルギー」を貰って生きているのです(*^o^)人(^-^*)<give and take

なぜミトコンドリアなのか?驚異のミトコンドリアパワー

ところで、私たちの祖先は何故、生命でもっとも重要なエネルギーの供給を外部の生命に依存することを選んだのでしょうか。それにはきちんとした訳があります。私たちはエネルギーを得るために食事をします。食事に含まれる糖分が私たちのエネルギーとして利用されることはよく知られていますが、実は私たちの体は食事で得た糖分を直接エネルギーとして利用することが出来ません。吸収された糖分は体内でグルコースに消化・分解され、そこからさらにATPに変換されてはじめてエネルギーとして利用できます。ヒトが自身の力でATPを産生しようとすると、グルコース1分子から僅か2分子のATPしか産生できません(´Д`)<oh no!! 一方、ミトコンドリアは酸素を利用してグルコース1分子から、なんと38分子ものATPを産生することができます。私たちの祖先はミトコンドリアとの共生によって莫大なエネルギーを得ることができるようになったのです。その結果、単純な生物であった私たちの祖先は多くのエネルギーを利用できるようになり、より複雑な運動や緻密な思考のできる生物に進化することができたのです。

美と若さとミトコンドリア

莫大なエネルギーを産生できるミトコンドリアですが、やはり寄る年波には敵いません。ミトコンドリアも年齢と共に衰えていきます。我々のエネルギー供給の殆どを賄っているミトコンドリアの機能が低下すると、糖の消費が減りエネルギー不足になるため、疲れやすくなったり、太りやすくなったりします。いわゆる「代謝が落ちた」状態です。また、ミトコンドリアはエネルギーを作る過程で水を生じるため代謝が悪くなると体内の水分が不足し、お肌のハリやツヤもなくなってきます。しかし逆に考えると、いかにミトコンドリアを元気に保てるか!?これが若さと健康のポイントになるのです。
ではどうやったらミトコンドリアは元気になるのでしょうか。それは運動です。運動により筋細胞のATPが大量に消費されると細胞内のATPが枯渇します。すると、エネルギー不足という緊急事態に対応すべく、ミトコンドリアを増やすように核にある遺伝子が命令を出します。命令を受けたミトコンドリア内では、ミトコンドリアのDNAや構成タンパクが合成されていき、今あるミトコンドリアにどんどん付け足され、体積が増えていくのです。また運動の他にもカロリー制限によりミトコンドリアの増幅遺伝子を活発にできるという研究結果もあります。
え?運動やカロリー制限ができれば苦労しないって‼?そうですよね(^^; しかし、美は一日にしてならず。頑張ってください。
最近ではカロリー制限時と同じようにミトコンドリア増幅遺伝子を活性化する成分「レスべラトロール」や、ミトコンドリアの働きを助けるアミノ酸「5ーアミノレブリン酸」などの成分の研究も進んできていますから、上手に利用できれば美容と若さの近道になるかもしれません。ミトコンドリア元気でいつまでも若く元気にいきましょう!(^∇^)9